ここではさらににんにくの様々な事についてご紹介していきます。
人間がにんにくを利用するようになったのは、古代のエジプト時代(紀元前3000年前頃)だと言われています。不老不死の霊薬とし、あの有名なクレオパトラも食べていたという説や、ピラミッド建設に関わった奴隷や労働者が重労働に耐えるためとしてにんにくを常用されていたようです。
中央アジア・キルギス地方の山岳地帯からにんにくは、遊牧民によって各地へと運ばれるようになり世界中へと広まりました。インドや中国の古典的医学書などににんにくの有効性が記載されていたり、古代のローmじんが各地の遠征に携行して、遠征先などでも栽培をしていたと言われ、にんにく世界規模で広く愛用されていたと考えられています。
でも、そんなにんにくも文明の発達に伴い、その旨さや有効性よりも食後の臭いと味が意識されはじめ、次第には”悪臭を伴う食材としてイメージがついてしまいました。その臭いの素はよく知られているアリシンという成分で、今現在でもそのアリシン成分から臭いを取り除くということは出来ないとされています。
そのためか、にんにくは臭いがつきものだとされてしまい、にんにくの利用方法は単純なものばかりとなってしまったようです。
日本へにんにくが伝来されたのは紀元前とされています。中国大陸によって伝来され広く食されていたようですが、日本人からするとその臭いに敏感であったり、にんにくを愛用することが仏教などにおいて禁忌されていたため、急速ににんにくは姿を消してしまったようです。
でも、一部の地域などではにんにく食が残されていたようですが、やはり強烈な臭いが時として差別の対象となってしまったようで、にんにくの新しい利用方法が求められていたようです。
現在私達の周りには色々な健康食品や健康情報などであふれていますが、それには多くの人が病気を恐れ、健康でいたいという願いがあるからです。昔から人々はその土地で採れる食物のエキスなどを使用して病気予防に使ったり、治療をしてきました。
アフリカなどでは今でもそれを使用している所も少なくないです。それは、今の健康食品の原点ではないかと思います。また、古くから利用されてきた健康食品の代表的な存在としてにんにくは私達に必要なのです。
にんにくは成分が強いことから、消化器系が弱い人は食べ過ぎに注意が必要とされています。生のにんにくは胃腸を強く刺激してしまうため、摂りすぎには注意して、一日に一片ほど摂るといいでしょう。また、空腹の時ににんにくだけ摂ることは避けましょう。
お酒や酢などに漬けておいたにんにくなら、少々摂る量を増やしても良いと思いますが、多くても一日3、4片ほどにしましょう。特に小さな子供などに大量に食べさせることは控え、女性の場合だと妊娠中であったり、授乳中の場合は沢山摂るのは避けましょう。量を多く摂りすぎないようにするには、すりおろしたにんにくを薬味として、他の食品と一緒に摂るのも良いと思います。
にんにくを買う場合、何も見ずに買ったりしてはいませんか?それはちょっと待って下さい!にんにくをスーパーで購入する際は先ずにんにくの皮を見ましょう。皮の色が茶色であったり、持った感じが柔らかくて固くないものは古いにんにくである場合があります。手に持って重さと固さを感じるものを選ぶといいでしょう。
にんにくは一年中売られてはいますが、高温では腐りやすいです。なので日持ちがあまりしないようです。また、上記でも述べたようにたくさん食べることはあまり良くないことから、できるなら一回の購入量を少なめにして、少しずつ使っていく方がいいです。
保存をする場合は、ラップにくるんで冷蔵庫で保存をするか、冷凍して保存をしますが、どちらにしても鮮度がいいうちに食べることに越したことはないでしょう。
最終更新日:2022/12/12